「夏は暑くなく冬寒くない家を奥さんがご希望」外断熱と地元産の杉で家を造る。


奥さんの要望は、「夏は暑くなく冬寒くない家を」・・これには、
オープン部材(特定の建材メーカーでなく、一般に手に入る
建材としての断熱材として手にいれることに成功。また地元の
杉の素材を骨太の構造として天井を張らずにそれを
見せることになる。
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建て主は地元で馴染みのふかい、古参の大工を連れて来てくれた。
設計者が製材まで手配した木材と古参の大工の二人三脚で工事は進んだ。
製材品(山の木を切った物を工業製品の集製材と呼び分けて使う言葉)
には実はコツがあるのだ。古参の大工には経験が有り。建て主が
建築設計者と古参大工のそれぞの良い所での協同作業!新旧良い所を
生かした家づくりを企画したのだ。
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この時には製材は事前に、大工の相談なしに製材に
発注しなければいけなかった。多少後先で行き違うこともあったが、
熟練の匠はその期待に答えてくれた。一番驚いたのは多少乾きが甘い材料の処置だ。
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材をタテ掛けて置き、「もう少し乾かないと付けられない」と仕事を中断したときだ。
今では、場数をふんだおかげで事前の対処ができるのだが、・・・・
《後日、木材のセミナーで・・山から切った木が多少乾いてない昔には、
大工は建て方の後、乾くまで放置したのは大工の知恵なのだ。
と聞かされる。》早く、効率ばかりが先攻する世の中、出来上がって住み始めた
後の事も配慮する。熟練の匠には造る姿勢を教わったような気がする。
心を開いて向かう仕事
大工とのコラボレーションは無事完成した。その昔から職人は、
技術は教わるものではなく、盗むものだと言った。見せてはくれるが、教えては
くれない技術も現場では毎日が勉強だ。設計者も職人の一人となった
のかもしれない。
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【設計者からのワンポイント】
大工など職人には、旨い下手がある。又職人しっかりとした段取りと時間を与えなければ
匠の技を生かしきれない。時間がない安かろう悪かろうでは困るのが家づくりなのだ。
タイル職が嘆くには、工務店が値段を下げて工事を突貫にするあまり、玄関のタイルを
張っている上から職人が出入りする。砂を外に置いておけば舗装の車が邪魔をするこんな
環境で匠の仕事ができる訳がない。いい仕事は段取り八部に仕上げは二分!
作り手が技をだせる環境つくりも、設計者の仕事のうちなのだ。
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# by tsekkei_net | 2006-11-03 15:59 | Comments(2)

街路のような廊下。公共空間の入れ子 金沢21世紀美術館

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金沢出張にて、合間をみて金沢21世紀美術館を走り回る。
設計者は建築家妹島和世さん。建物は丸い平面に東西南北からエンタランスがあり
丸い屋根から突起する内部の部屋の形なりに四角の箱が造形をつくる。
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内部は美術館単独でなく、市民ギャラリー。美術館。無料展示スペースなど
丸い建物の中に独立して部屋がある。
横浜のラーメン街のなかにラーメンの店がたんとなる。それと同じ
(なお、分かりにくい説明かな)
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入ると通常ある切符の販売がない。会議をやっていて部屋があり、
華道の発表会があり、にぎやかで公民館のような施設との印象
しかし、中庭の向こうには硝子ごしに展示やそれを見る人の流れが
感じとれる。
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パンフレットの説明には
建築の考え方『まちに開かれた公園のような美術館』・・・
『きがるさ』『楽しさ』『使いやすさ』がキーワードの今までにない美術館です
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金沢公園のすぐ隣、冬雪で閉ざされる金沢の市民がコートなしに
活動ができる開かれた公共空間。・・・・・展示内容は近代アート見るでなく
体験する事により見る方の心をキャンパスに描くように感じる展示。
21世紀金沢美術館








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# by tsekkei_net | 2006-11-02 10:11 | Comments(3)

木の家の勘所 基礎 見えぬ所に気を払う

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基礎は建物の礎(いしずえ)組積造なら最初に置いた石に印をつけた名残が定礎版として
学校などの公共工事の建物の外についている。定礎○月○日、造り始めた日又は完成した日を
記念したのかもしれない。アーチのような建物なら、アーチの頂上になる部分を要石(かなめいし)と呼んでいる。視線が近く門型に見えるところなので玄関のような大事なところには、建物の思い入れなどの名前が書いてある。現在では石の代わりとして鉄筋コンクリートを基礎などに使う。
鉄筋コンクリートの基礎は耐震上、地震の時、効果を発揮する。1968年十勝沖地震の戒めで1971年より基礎を鉄筋コンクリート造化することを押し進めている。コンクリートは水とセメントそして骨材(砂利や砂)で固まる。中に鉄筋をいれることにより、引っ張る力にも抵抗させて頑固に抵抗させている。基礎では『見えない部分に気を払う』時、何が必要だろう。水気である。コンクリートは1m3(1mの箱の大きさ)を造るとき通常セメントを300キロ、水を180キロ入れて攪拌(かくはん)する。しかし水とセメントが反応するのは4週間(コンクリートが予定の堅さになる時期)には半分の90キロしか使われない。ではあとの半分は余りの水は・・・表面から蒸発する。蒸発すれば、水が抜けたコンクリートはスポンジ状となり脆く(もろく)なる。なぜ過剰な水を使うのか。それは作業効率の為に、水気が多いコンクリートを使いたがるのである。少しでも少ない水で作業をする。もちろん過度に余り有る資金を使うのではないので、昔のように、現場でのコンクリートを生産できない事情もある。投入する資金の中で、最大効果を発揮する所が肝心なのだ。これには、『作業効率だけで語れない財産を作っているのだから・・』という設計者の意識の問題と技術の把握に視点はある。耐震偽装などにについてはこちら
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# by tsekkei_net | 2006-10-31 09:39 | Comments(0)

熟練工・匠の見積もりができない工務店が多い

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f0057011_11404727.jpg地場の職人に頼むには、設計事務所は請負工事をしないので、通常は工務店や建設会社などに工事を依頼する。しかし、団塊の世代が退職する世の中!熟練の現場が管理できる工務店は少なくなった。見積もりをして木造住宅2階建で、30枚から40枚の図面を見積もり依頼する。
技術があり良心的な工務店もあるが、営業が強くてお付き合いする者には閉口する。施主が所得した不動産がらみの建設会社の営業攻勢に根負けして、工事見積もりを出した時など、一見して木造在来工法には不慣れなそうな一級建築士の名詞。二時間丁寧に工事を説明して値段が高くなりならない配慮を各所にして、通常見積より1週間程度長く見積時間を取り持ったが、結果は電話で「この図面では見積ができない」との一言!図面を丸投げして下請け会社に出した見積からの対応をしていないのであろうか。分厚い新建材のカタログから選ばないと工務店には家は作れないのか!










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# by tsekkei_net | 2006-10-30 11:43 | Comments(2)

メンテナンスも大事

台所の天板といえばステンレスが主流だった。ガラスや陶器のウツワが当たると固いものだとわれてしまい事から重宝された。最近ではポリエステル系人工大理石やアクリル系人造大理石など多くみられ、これらは継ぎ目のないシームレスが売りだが違いがあるので注意が必要である。ポリエステル系はアクリル系より柔らかいのでスポンジの固い面でこすると表面があれるので注意したい。アクリル系は洗剤+タワシの固い方でふくと油汚れもとれるがポリエステル系より固い分破損もし易い。両者も浅い傷はクレンザーで消したあと練り歯磨きで磨くとピカピカになる。深めの傷は#600程度のサンドペーパーでキズを消し、最後に練り歯磨きで仕上げ水磨きすればピカピカする。
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また木のキッチンも作ってみた。木造の家で静岡の木を使いキッチンはやはり栄える。メンテナンスはいたって簡単で無垢の木は手の脂からテルピン油でもゴマ油でも天ぷら油でもなんでもいい。(ただゴマ油などは使っていて拭き取ってもメンテとして使える。
最初に塗る場合は乾く時間が多少かかるが、艶は抜群だという設計者もいる)水気での反り返ることも心配される為このキッチンは天板は人工乾燥のカバの木を使った。木の方が破損には強いのは当たり前で、どちらにしてもメンテナンスが必要なのは事実である。












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# by tsekkei_net | 2006-10-19 08:59 | Comments(4)