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冬には新しい木造で夜にピシピシとなるのはヒビわれですが、木は割れても構造耐力には影響がない・・

木は山にあるときには、水を吸っているので水気がある。
立木のとき水気は芯の方では根からの水は
流れず、一番外側の数センチだけ
活発に流れている。葉っぱの光合成には水が必要なのだ。
芯の方と幹の外側では水気がずいずん違ってくる。
そのため水気が多い外側が乾くと体積が小さくなり
板は反る性質がある。(木のたってときの外側の面が小さくなる)
また、水気が一様でないので、梁・柱は通常は乾いていくときに
ヒビがはいる。一般の人はひびが入ることで材料の強度が減るのでは
ないかと心配するようである。
そこで、静岡県林業技術センターは写真と数字で乾燥した柱・梁の割れは強度面
で安全かどうか、試験を行い確認してくれました。結果、割れがある柱や梁でも強度
大丈夫というお墨付きをいただきました。

冬には新しい木造で夜にピシピシとなるのはヒビわれですが、木は割れても構造耐力には影響がない・・_f0057011_712198.jpg
冬には新しい木造で夜にピシピシとなるのはヒビわれですが、木は割れても構造耐力には影響がない・・_f0057011_7121277.jpg

T設計室一級建築士事務所のホームページ
by tsekkei_net | 2023-01-04 08:30 | Comments(4)
Commented by surugaki at 2007-03-01 19:26
情報には、このような裏づけが大切ですね。根拠のないデマ情報が蔓延していますから、
注意しなくてはなりません。
Commented by h_kgym at 2007-03-01 21:09
今は割れないように人工乾燥をかけるのが主流になっています。
しかしそのためには100℃以上に温度を上げなければならず、それは多くの危険をはらんでいるように思います。
しかし天然乾燥では多くの需要には応えきれない・・・。
まだまだ課題の多い状況です。
Commented by sizuoka_kinoie at 2007-03-02 08:10
surugakiさん、データーの根拠も少しずつあつまってきてます。神戸の震災後、実物実験で多くの木造のデーターが集められて飛躍的に木造の構造解析が進んでいます。T設計室も昔からの大工の真理
だけでなく、新しい
解析を使って木造を設計してます。
Commented by sizuoka_kinoie at 2007-03-02 08:12
h_kgymさん、製材での木造の大事なのは、木材管理ですね、優れた製材所との連携とネットワークでこの辺を対処していくのが大事ですね
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