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質素で気持がいい家の照明

質素で気持がいい家の照明はどんなだろう

照明デザイナーの石井幹子さんは「新陰翳礼讃」の本のなかで
「美しいあかりの中で暮らすために」部屋ごとの照明の決め方、選び方の基本・・
まずは、それぞれの部屋の明るさのおよそのところを決めることである。
住宅は夜遅くなってから照明をつけるところが主であるから、くれぐれも昼間点灯する
オフィスのように明るくしないほうがよい。概して、居間や寝室などの寛ぐ部屋は
暗めに機能を優先する台所などは明るくする。

次に照明器具を選ぶ。
居間はできるだけ間接照明にして天井を柔らかく照らし上げ
明るさが必要な場所にスタンドランプを点在させると、
落ち着いた居心地のよい空間となる
食卓はテーブルの真上に天井からペンダントを吊り食卓に直接光があたるように
すると食べ物が引き立つ
寝室はなるべく天井い照明器具は付けずに
ベッドサイドにスタンドを置くと落ちるける
トイレや浴室には、調光器を付けると便利である。深夜に使うときは
暗めに、朝明るめにするのが快適である。
省エネの為に蛍光灯・・(今ではLEDだと書かれるだろう・・)を使うことが
このましいが、この場合光源の色温度はすべて揃えることである。
・・まずは「電球色」と表示する蛍光灯を使う・・・

現在では、照明器具の値段は下がり、蛍光灯からLEDを選ぶのは常になったが・・

自立循環型設計での照明の説明をする三木さんはご自分の研究をもとに
もう少しこの話を分かり易く説明している。

「現在の住宅は、ただ光源を効率の高いLEDに変えることだけに終始して
部屋の必要な明るさに無頓着に
部屋の広さから自動的に照明器具をカタログから選ぶ・・この操作で
照明器具を選んでつけている・・
この操作ではの住宅設計の照明計画はなにもしていない事になる。」という

部屋で活動ことから、必要な明るさを想定して、照明計画をしていくことこそが
照明計画である。光源は最低では50ルックスを最低として
人は1.5倍の明るさで異なる段階の明るさをる。
このことを利用してあかるさのヒエラルキーを二倍を想定していくことで照明計画をする。
最低を50ルックス→今の標準をその倍の明るさの100ルックス→明るい部屋では
200ルックス→さらに読書など明るさを400ルックス、計画が分かり易くなる。

一般には居間は100ルックス程度の明るさをつくり、一灯照明でなく複数で雰囲気の明かりが
で構成する。読書など必要な明るさが必要なときは
部屋全体で必要な明かりに対応していくのでなくその場所でフロアースタンドを使い。
部分的にその明るさに対応することになる。

海外での生活が長い、石井幹子は、基調としての家の明るさは50ルックス程度にして
暗さの中で、読書などはやはりフロアースタンドなどを使い、部屋の隅もスタンドで
対応して、暗さの中に華燭の祭典として、雰囲気をつくるには、キャンドルを紹介している
確かに、人が集まった時には、太めの長いキャンドルで少し暗さの中で
多少のお酒も入り、時間を忘れて、話す仲間の集まりには、キャンドルは魅力的!

100円ショップで捜すと、捻れたガラスの器に100円で6つ位の小さなキャンドルが
簡単に手に入る。夕方には電気はつけずに、キャンドルからスタートすると
夕暮れから、ゆっくりと暗くなるときに、忘れていた時間が蘇るかもしれない

天井が低い家をつくる伊礼智さんも、天井にはなるべくライトはつけないことが
気持よい家になる一つの方法と書いている。必要なところにスタンドもあり
重心がさがる照明計画は意外と暗さの中にあるのかもしれない

このあたりも、質素で気持がいい家には必要なことですね!


by tsekkei_net | 2016-08-29 16:02 | 食事が旨く見える照明 | Comments(0)
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